昨日の夕方、病室の隣のカーテンの中にいる男の子が泣いていた。
まだ6歳、7歳くらいであると思われるその子は、母親の前で泣きながら、「死にたい」と連呼し、「みんなだいっきらいだ」と言っていた。
それを聞いていた僕も、堪らず泣いてしまった。
僕はまだ18歳と若い身であるが、若い身どころか"幼い身"である彼にすら、優しくない場所があって、それに耐えかねてここに来てしまった。
そんな彼の背景を少し考えて、泣き声を聞いているだけで、僕にも悲しみがこみ上げてきた。
一昨日は"デイルーム"と呼ばれる、通話可能で、面会者との主な交流場になったりする空間で、先に挙げた男の子と同い年くらいの女の子が、また母親の膝の上で泣いていた。
ここには、そういった、社会から排他されてしまった人々が集っている。
独り言を唱えつつ病棟を徘徊する、30後半くらいの患者もいれば、僕のように、また男の子、女の子のように、若いうちから何かを抱えて病院で泣いてしまう患者。
"おじいちゃん"や"おばあちゃん"と呼ばれるような年齢層の人も、お姉さんと呼ばれる年齢層の人も、様々だ。
言い方は悪いが、皆、"負けた"人なのだな、と思う。
重圧に負けたのだ。
僕もそうだ。だからここに来た。
今日は"家族から自殺を勧められる夢"を見た。
夢の中で鉄道自殺をする寸前で目が覚めた。
恐ろしい夢であった。
薬は本当に効いているのかと疑問に思うほど、不安になる回数や不安度の深さは変わらない。
いや、まだ入院してたった4日目だからだろうか。
これから回復することを願う。